基本的人権

基本的人権
① 基本的(きほんてき)人権(じんけん)の種類(しゅるい):日本(にほん)国(こく)憲法(けんぽう)ではこれらの権利(けんり)を保障(ほしょう)している
A:( 平等(びょうどう) )権(けん)・・・すべての人(ひと)が等しく(ひとしく)扱われる(あつかわれる)ことを要求(ようきゅう)する権利(けんり)
       ( 法(ほう)の下(もと) )の平等(びょうどう) 
( 両性(りょうせい) )の本質的(ほんしつてき)平等

B:( 自由(じゆう) )権(けん)・・・国(こっ)家(か)の干渉(かんしょう)を排除(はいじょ)する権利(けんり)
      ( 身体(しんたい) )の自由(じゆう):法的(ほうてき)手続き(てつづき)の保証(ほしょう)・拷問(ごうもん)の禁止(きんし)・奴隷的(どれいてき)拘束(こうそく)からの自由(じゆう)
      ( 精神(せいしん) )の自由(じゆう):思想(しそう)・良心(りょうしん)の自由(じゆう)・信教(しんきょう)の自由(じゆう)・学問(がくもん)の自由(じゆう)・表現(ひょうげん)の自由(じゆう)
      ( 経済(けいざい) )の自由(じゆう):職業(しょくぎょう)選択(せんたく)の自由(じゆう)・住居(じゅうきょ)移転(いてん)の自由(じゆう)

C:( 社会(しゃかい) )権(けん)・・・人間らしい(にんげんらしい)生活(せいかつ)を送(おく)る権利(けんり)で、20世紀(20せいき)に広まった(ひろまった)
       ( 生存(せいぞん) )権(けん):健康(けんこう)で文化的(ぶんかてき)な最低(さいてい)限度(げんど)の生活(せいかつ)を営む(いとなむ)権利(けんり)
       ( 教育(きょういく)を受ける(うける) )権利(けんり):すべての国民(こくみん)は等しく(ひとしく)教育(きょういく)を受ける(うける)権利(けんり)を持つ(もつ)
       ( 労働(ろうどう)基本権(きほんけん) ):勤労(きんろう)の権利(けんり)・義務(ぎむ)/労働(ろうどう)三権(さんけん)
→ 社会権の保障するために国がすることについては《社会保障のページを参考》
D:( 参政(さんせい) )権(けん)・・・政治(せいじ)に参加(さんか)する権利(けんり)・・・選挙権(せんきょけん)・被(ひ)選挙権(せんきょけん)
最高(さいこう)裁判所裁(さいばんしょさい)判官(ばんかん)の国民(こくみん)審査権(しんさけん)
E:( 請求(せいきゅう) )権(けん)・・・裁判(さいばん)を受ける権利(けんり)
( 請願(せいがん) )権(けん)国民(こくみん):国(くに)や地方(ちほう)公共(こうきょう)団体(だんたい)に対して(たいして)要求(ようきゅう)できる権利(けんり)
     A 国会賠償請求権・・・公務員に対して
     B 刑事補償請求権・・・えん罪に対して
② 新(あたら)しい権利(けんり)
( 環境(かんきょう) )権(けん)・・・きれいな水(みず)・空気(くうき)・日照(にっしょう)など、人間(にんげん)に必要(ひつよう)な生活(せいかつ)環境(かんきょう)を得る(える)権利(けんり)
( 知る(しる) )権利(けんり)・・・国民が必要な情報を自由に得(え)ることができる権利
     1999(2001施行) 情報公開法・・行政情報の開示を請求。警察などには適応せず
     2004 年金未納問題・・社会保険庁職員が暴露。
( プライバシー )の権利(けんり)・・・個人(こじん)の生活(せいかつ)を公開(こうかい)されない権利(けんり)
     2003年 個人情報保護法の成立。1999年の住民記帳台帳法改正を受け手
         →5000件を超える個人情報を持つ事業主が対象。本人は自分に関する
          情報を開示するように請求することができる[ 個人情報開示請求 ]
   
( 知的(ちてき)財産(ざいさん) )権(けん)・・・自分(じぶん)の知識(ちしき)・音楽(おんがく)などを無許可(むきょか)で使用(しよう)されない権利
( 自己決定 )権・・・尊厳死安楽死など。日本では認められず

人権思想の発達

《人権(じんけん)思想(しそう)の発達(はったつ) 》
※ 17C以前(いぜん)のイギリスは国王(こくおう)が王権(おうけん)神授説(しんじゅせつ)に基(もと)づき独裁的(どくさいてき)な絶対(ぜったい)君(くん)主制(しゅせい)を強(し)いていた
1215 マグナ=カルタ(大憲章(だいけんしょう))・・・国王(こくおう)の権力(けんりょく)(課税権(かぜいけん)・拘束権(こうそくけん))を制限(せいげん)・人権(じんけん)思想(しそう)の出発点(しゅっぱつてん)
1642 ( 清教徒(せいきょうと) )革命(かくめい)   ・・・絶対(ぜったい)王政(おうせい)に反対(はんたい) 中心(ちゅうしん)人物(じんぶつ):(クロムウェル)   
1688 ( 名誉(めいよ)  ) 革命(かくめい)  ・・・軍政(ぐんせい)や王政(おうせい)に反発。国王(こくおう)を追放(ついほう)し、議会(ぎかい)の権利(けんり)を確立(かくりつ)
1889 権利(けんり)の章典(しょうてん)   ・・・議会(ぎかい)政治(せいじ)が制度的(せいどてき)に保障(ほしょう)され、民主(みんしゅ)政治(せいじ)が発展(はってん)
                “ 国王は君臨すれども統治せず ”
              → 今のイギリスの憲法の役割を果たしている
【自由(じゆう)とは何(なに)か?】

自然(しぜん)状態(じょうたい)   ・・・国家(こっか)ができる前(まえ)に人々(ひとびと)がおかれている状態(じょうたい)のこと
( 自然 )法 ・・・時代(じだい)や場所(ばしょ)と関係(かんけい)なく存在(そんざい)する法律(ほうりつ)  例:人を殺してはいけない
          = 社会常識のこと
( 自然 )権 ・・・自然法(しぜんほう)によって保証(ほしょう)される権利(けんり)のこと=生命・財産・自由を守る権利
      
A:(内面的(ないめんてき))自由(じゆう)・・・自分(じぶん)の意思(いし)によって決断(けつだん)することができる自由(じゆう)
B:(外面的(がいめんてき))自由(じゆう)・・・法律(ほうりつ)や制度(せいど)によって決断(けつだん)することができる自由(じゆう)
           
【平等とは何か?】
A:( 結果(けっか)  )の平等(びょうどう)・・・能力(のうりょく)の差(さ)にかかわらず手(て)に入(はい)ることが平等(びょうどう)であると考(かんが)える
  例(れい):お金持ち(おかねもち)の人(ひと)も貧乏(びんぼう)な人(ひと)も同じものが手に入る → ( 福祉国家を目指す )
B:( 機会(きかい)  )の平等(びょうどう)・・・誰(だれ)でも自由(じゆう)に参加(さんか)できることが平等(びょうどう)であると考える
  例:国籍(こくせき)に関係(かんけい)なくオリンピックに参加(さんか)できる   → ( 資本主義・自由主義経済 )

→ これらの自然権(しぜんけん)(人間(にんげん)が当(あた)り前(まえ)に持つ(もつ)権利(けんり))を守る(まもる)ためには社会(しゃかい)との( 契約(けいやく)  )が必要(ひつよう)
=( 社会(しゃかい)契約(けいやく) )説(せつ) 「自然権(しぜんけん)を守るために国家(こっか)をつくろう!!」
【 近代(きんだい)民主(みんしゅ)主義(しゅぎ)を作(つく)った思想家(しそうか) 】
ホッブズ(イギリス:1588〜1679)  
著書:[ リバイアサン ]
自然(しぜん)状態(じょうたい):「 万人(ばんにん)の万人(ばんにん)に対する(たいする)闘争(とうそう) 」を行(おこな)い、お互(たが)いに争う(あらそう)状態(じょうたい)
契約(けいやく)の目的(もくてき)(自然権(しぜんけん)):[ 自己(じこ)保存(ほぞん) ]   例 無人(むじん)島(とう)で食料(しょくりょう)の争い(あらそい)をしないように
主張(しゅちょう):人々(ひとびと)が平和(へいわ)を保つ(たもつ)ためには、契約(けいやく)で作った(つくった)国家(こっか)の[ 絶対的(ぜったいてき)な支配(しはい) ]が必要(ひつよう)
→そのためには国家(こっか)に自然権(しぜんけん)を渡す→君主(くんしゅ)政治(せいじ)の容認(ようにん)「王様にすべてを守ってもらおう!」
             “ 安全と引き替えに幸福・自由を犠牲に ”(内戦国など)
② ロック(イギリス:1632〜1704)   
著書:[ 市民政府二論(しみんせいふにろん) ]
自然(しぜん)状態(じょうたい):自然法(しぜんほう)の下(した)、自由(じゆう)で平等(びょうどう)な状態(じょうたい)
契約(けいやく)の目的(もくてき)(自然権(しぜんけん)):生命(せいめい)・自由(じゆう)・財産(ざいさん)の[  所有(しょゆう)  ]権(けん)の保護(ほご)
主張(しゅちょう): 国家(こっか)(の代表者)に執行権(しっこうけん)を渡す(わたす)[   間接(かんせつ)  ]民主制(みんしゅせい)を主張(しゅちょう)。
国家(こっか)が背いた(そむいた)場合(ばあい)、[  抵抗(ていこう)   ]権(けん)を行使(こうし)することができる
→ アメリカ・フランスの革命(かくめい)に影響(えいきょう)を与(あた)える。

③ ルソー(フランス:1712〜1778) “ 自然に帰れ ” 
著書(ちょしょ):[  社会(しゃかい)契約論(けいやくろん)  ]          
自然(しぜん)状態(じょうたい):自由(じゆう)・平等(びょうどう)で孤立(こりつ)した状態(じょうたい)
契約(けいやく)の目的(もくてき)(自然権(しぜんけん)):自由権(じゆうけん)の保護(ほご)、自然権(しぜんけん)を共同体(きょうどうたい)である国家(こっか)に渡す
主張(ちょう):私有(しゆう)財産(ざいさん)発生(はっせい)のために不平等が起こる。人々(ひとびと)が自由(じゆう)を取(と)り戻(もど)すため、契約(けいやく)をして[   直接(ちょくせつ)   ]民主制(みんしゅせい)による[  人民(じんみん)   ]主権(しゅけん)の国家(こっか)を作(つく)る必要(ひつよう)がある。
国家(こっか)が裏切(うらぎ)った場合は[ 革命権(かくめいけん) ]を行使(こうし)しても良い。
フランス革命(かくめい)に影響(えいきょう)。100年後の日本に影響(えいきょう)を与える
日本 福沢(ふくざわ)諭(ゆ)吉(きち):(学問のススメ)・・・「天は人の上に人を造(つく)らず、人の下に人を造(つく)らず」
   中江(なかえ)兆(ちょう)民(みん):社会(しゃかい)契約論(けいやくろん)を翻訳(ほんやく)         → 日本(にほん)の自由(じゆう)民権(みんけん)運動(うんどう)に影響(えいきょう)
④ モンテスキュー(フランス)    国会
本:[  法(ほう)の精神(せいしん)  ]
思想(しそう):[   三権(さんけん)分立(ぶんりつ)  ]        内閣   裁判所
→ 三権(さんけん):[  立法(りっぽう)  ]権=国会(こっかい)  [  司法(しほう)  ]権=裁判所(さいばんしょ)  [  行(ぎょう)政(せい)  ]権=内閣(ないかく)
主張(しゅちょう):自由(じゆう)と権力(けんりょく)のバランスが重要(じゅうよう)であり、それを実現(じつげん)するために三権(さんけん)分立(ぶんりつ)が必要(ひつよう)

1775 アメリカ独立(どくりつ)戦争(せんそう)→1776アメリカ独立(どくりつ)宣言(せんげん)( ロックの影響(えいきょう) )
1789 フランス革命→フランス人権(じんけん)宣言(せんげん)が出される(ルソー・アメリカ独立宣言の影響)

この頃イギリスで産業(さんぎょう)革命(かくめい)が起こる → 新たな人権問題(労働者(ろうどうしゃ)の権利)が起こってくる

1848 マルクス共産党(きょうさんとう)宣言(せんげん)を発表
= この頃フランスで初の普通選挙(男子)
1863 リンカーンの奴隷(どれい)解放(かいほう)宣言(せんげん)   
ゲティスバーグの演説「人民の自民による人民のための政治」
1919 ドイツのワイマール憲法(けんぽう)  世界(せかい)初(はつ)の[ 社会権(しゃかいけん) (生存権(せいぞんけん)→福祉(ふくし)国家(こっか)) ]
1948 [ 世界(せかい)人権(じんけん) ]宣言(せんげん) ・・・人権(じんけん)の保障(ほしょう)を世界(せかい)規模(きぼ)に( 法的拘束力がない )
→ このころ南アフリカで人種(じんしゅ)隔離(かくり)政策(せいさく)(=アパルトヘイト)が法制化(ほうせいか)される
1951 難民(なんみん)の地位(ちい)に関する条約(難民(なんみん)条約(じょうやく))
1965 [ 人種(じんしゅ)差別(さべつ)撤廃(てっぱい) ]条約(じょうやく)・・人種(じんしゅ)や皮膚(ひふ)の色(いろ)などによる差別(さべつ)の禁止(きんし)[ 拘束力(こうそくりょく) ]あり
1966 [ 国際(こくさい)人権(じんけん) ]規約(きやく)・・・世界(せかい)人権(じんけん)宣言(せんげん)を守るための条約(死刑廃止など)
1979 [ 女性(じょせい)差別(さべつ)撤廃(てっぱい) ]条約(じょうやく)・・・あらゆる男女の差別を撤廃(国連総会で)
日本では1985年の男女(だんじょ)雇用(こよう)機会(きかい)均等法(きんとうほう)として表される 
1995 介護育児法(日本) 育児休暇=一年間 介護休暇=三ヶ月 
1999 男女共同参画社会基本法により女子も時間外労働、深夜残業 休日労働が可能になる
1989 [ 子供(こども)の権利(けんり) ]条約(じょうやく)・・・18歳以下の子供の権利や保護

緊張緩和と多極化

《 緊張緩和と多極化 》
ソ連フルシチョフによるスターリン批判をきっかけに「平和共存」路線に転向
しかし、1962年の( キューバ )危機では核戦争の危機をむかえた。またこの事件後を
境にだんだんと米ソ以外の国が力を持ち始めた。


A ヨーロッパの民主化運動

ポーランド:市民による反ソ暴動(ぼうどう)が繰り返され、1956年にはポーランド政府はソ連の軍事(ぐんじ)介入(かいにゅう)を恐れて、運動を鎮圧した。1980年、自由な労働組合活動が認められ、連帯(れんたい)と呼ばれる新たな組合が生まれた。
ハンガリー:1956年、社会主義体制への不満から起こったデモが、ソ連の介入で鎮圧(ちんあつ)された

チェコスロバキア:1968年、政府によって「プラハの春」と呼ばれる自由化が進むが、ソ連と東欧4カ国の軍事介入によっておさえられた

B 南アジア東南アジア諸国の独立

インド:ガンディーらの独立運動が実り、1947年、(ヒンドゥー)教徒を中心とするインドと(イスラム)教徒を中心とするパキスタンに分かれ、それぞれ独立する。
⇒ カシミール帰属(きぞく)問題へ
ベトナム
1945年 ( ホー=チ=ミン )が独立宣言、ベトナム民主共和国ができる
    → フランスは独立を認めず、ベトナムと交戦。フランスは大敗して
      北緯(ほくい)17度線を境に休戦
1961年 ( ベトナム )戦争・・冷戦構造の対立により、アメリカがベトナムに進出
    → 戦争後、北ベトナムが南を統一

マレー半島:1957年にイギリスの自治領(じちりょう)として独立しマラヤ連邦(れんぽう)が成立。1963年、シンガポールとボルネオとの合体でマレーシア連邦になり、1965年にはシンガポールが連邦を離れて独立した。

フィリピン:1946年( アメリカ )より独立、マルコス大統領の独裁で腐敗が進んだ
カンボジア:1949年( フランス )より独立、1970年には( ポル=ポト )政権が支配
インドネシア:1949年( オランダ )より独立、( スカルノ )の指導で独立を果たす
C 西アジア・アラブの動乱
エジプト:自由(じゆう)将校団(しょうこうだん)のクーデターで、エジプト革命がおこり、1953年に共和国が成立
イラン:1979年にホメイニ氏の指導でイラン革命が起こり、イラン=イスラム共和国が成立
イラク:1980年、イランに侵攻(イラン―イラク戦争)→1990年にはクウェートに侵攻して、
        湾岸戦争に発展する。
パレスチナユダヤ人とアラブ人が対立。国連によって両者への分割案がだされた。
      → 1948年 イスラエルを建国。
      → 中東戦争・・4回に渡って戦争が起こり、イスラエルは領土を拡大。
【 パレスティナ問題 】
原因 イギリスの三重外交・・アラブ支援によりイギリスはパレスチナを獲得
① フサイン=マクマホン協定(1915)・・・アラブ人にオスマントルコからの独立を約束
② サイクス・ピコ協定(1916)・・・フランス・イギリス・ロシアでの分割を約束
③ バルフォア宣言(1917)・・・ユダヤ人の国をパレスチナに作ると

D アフリカの独立・第三勢力

( アフリカ )の年・・1960年、アフリカで17カ国の国が独立。アフリカの年と言われた
( アフリカ統一機構 )・・1963年に成立。アフリカの諸問題を討議する機構
( 第三勢力 )・・・冷戦中、東西のどちらにもつかず、中立を主張した、
アジア・アフリカの新興諸国
1954年:インドの( ネルー )と中国の( 周恩来 )は( 平和五原則 )で非同盟主義
      を掲げる。
1955年:( アジア・アフリカ )会議・・・インドネシアのバンドンで開かれた
                      →( 平和10原則 )を採択

冷戦の終結
1985年:ソ連の( ゴルバチョフ )による大改革
      A ( パレストロイカ )[ 改革 ]
      B ( グラスノスチ  )[ 情報公開 ]
1989年 東欧革命(とうおうかくめい)がおこり( ベルリン )の壁が崩壊
( マルタ )会談・・・冷戦の終結(しゅうけつ)を宣言
       A アメリカ ( ブッシュ )大統領
       B ソ連   ( ゴルバチョフ )書記長

1991年 ソ連の消滅→CIS(独立国家共同体)へ移行
      現在はロシア連邦などに引き継がれる

※ ポスト冷戦・・・ソ連の消滅に伴って、東欧諸国は民主化し、資本主義へ移行するが、
          各地で民族紛争が激化する。

第二次大戦後の世界

《 第二次大戦後の世界 》
1 冷戦の始まり
第二次世界大戦ごからアメリカとソ連の対立が激化する=( 冷戦 )時代に突入。
1946年、イギリス首相チャーチルの( 鉄のカーテン )演説で米ソの緊張(きんちょう)は加速する。
実際の米ソ戦はなく小国の「代理戦争」が起こった。

    西側=( 資本 )主義国家     東側=( 社会 )主義国家

政治  

目的:対ソ封(ふう)じ込め政策

1947年( トルーマン=ドクトリン)
ギリシア・トルコの共産化(きょうさんか)を防ぐためにアメリカが両国への支援(しえん)を表明した宣言


目的:東側共産党の結束(けっそく)・


1947年( コミンフォルム )
⇒ ソ連と東(とう)欧諸国(おうしょこく)の共産党が結成した情報交換機関。



経済  

目的:西欧(せいおう)への援助

1947年( マーシャルプラン )
アメリカの援助によるヨーロッパの経済復興(ふっこう)計画(けいかく)。


目的:東欧(とうおう)への援助


1947年( コメコン[東欧経済(とうおうけいざい)相互(そうご)援助(えんじょ)会議(かいぎ)])
⇒東側の経済(けいざい)協力(きょうりょく)機構(きこう)



軍隊  

目的:西側の軍事同盟
1949年( 北大西洋条約機構[NATO])
アメリカと西欧諸国との間で結ばれた集団安全保障機構で、アメリカを中心とした反東側の軍事同盟


目的:東側の軍事同盟
1955年( ワルシャワ条約機構[WTO])
ソ連を中心とした東側の軍事同盟
ドイツ
敗戦後のドイツはアメリカ・イギリス・フランス・ソ連の4ヵ国に分割(ぶんかつ)占領(せんりょう)された後、西側と東側に分裂した。
( ベルリン )封鎖・・・ソ連が西ベルリンへの交通を遮断(1948-49)。西側は物資の空輸
            で対抗した。

⇒ 東西ドイツに分かれる。東=ドイツ民主(みんしゅ)共和(きょうわ)国(こく) 西=ドイツ連邦(れんぽう)共和(きょうわ)国(こく)

⇒ ( ベルリン )の壁・・・西ドイツへの亡命者が増えたため、東ドイツが壁で境界(きょうかい)線(せん)を遮断(しゃだん)した。

朝鮮半島
大戦後、北をソ連、南をアメリカが占領し、その結果、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と
韓国(大韓民国)に分断される形になった。

中国
1949年、中華人民共和国が成立。社会(しゃかい)主義(しゅぎ)陣営(じんえい)に加わった。
→ 中ソ対立・米中接近・・・社会主義のあり方をめぐって中国とソ連が対立する。

キューバ
1959年、キューバ革命により社会主義国家になる。ソ連のミサイル基地の設置(せっち)をめぐって核戦争の危機が起こる=( キューバ危機 )

ヴェトナム
1965年、南北ベトナムの対立にアメリカが介入してベトナム戦争に発展する。

世界恐慌と第二次世界大戦

《 世界恐慌第二次世界大戦 》
1 世界恐慌(きょうこう)
※ ( アメリカ )は第一次大戦中、ヨーロッパの援助(えんじょ)をし、( 輸入 )が増大(ぞうだい)していた。しかし、大戦後に各国が景気(けいき)を回復すると輸入品が余ってしまった。
結果:1929年 アメリカの( 株価 )が大暴落(だいぼうらく)し、世界の資本主義国が恐慌(きょうこう)に陥(おちい)る。
 【 各国の対応 】
① アメリカ:( ニューディール )政策  大統領:( フランクリン=ルーズベルト )
       a ( テネシー川流域開発公社(TVA) )の設立
b ( 全国産業復興)法          政府が経済活動に介入(かいにゅう)   
       c ( 農業調整 ) 法          =「 大きな政府 」
② イギリス・フランス:( ブロック )経済・・・国内で自給自足(じきゅうじそく)
③ ドイツ・イタリア・日本:( ファシズム )の成立・・・個人よりも国家優先(ゆうせん)
  日 :中国に進出、満州事変を起こし、国際連盟を脱退(だったい)
独 :ヒトラーの( ナチス )党 → ユダヤ人の迫害・国際連盟脱退
  伊 :ムッソリーニの( ファシスト )党→ローマ進軍・エチオピア進軍
      ( 日(にち)独伊(どくい)三国(さんごく)軍事(ぐんじ)同盟(どうめい) )を結成
ソ連:影響なし。( スターリン )の( 五ヵ年計画 )のおかげ

【 日本の大陸侵略(しんりゃく) 】
世界恐慌(金融(きんゆう)恐慌(きょうこう))のせいで、日本の経済は混乱。財閥(ざいばつ)は会社を合併(がっぺい)し、政府と結びつ
くようになり、景気回復の目は海外へ向いていった
1931年 関東軍満州鉄道を爆破(ばくは)→満州事変を引き起こす。次の年満州国を設立
→ リットン調査団(ちょうさだん)が満州事変を調べる→日本は国際連盟から脱退(だったい)。国際社会から孤立(こりつ)
五・一五事件(1932)・・・犬養(いぬかい)毅(つよし)首相を暗殺
二・二六事件(1936)・・・陸軍(りくぐん)青年(せいねん)が政治家を暗殺
国家(こっか)総動員(そうどういん)法(1938)・・・政府は議会の承認なしで、国民・物資を使うことができる。
結果:軍部の発言力が強まり、議会は無力化(むりょくか)していった( 国家予算の70%は軍事費 )

第二次世界大戦
1937 盧(ろ)溝(こう)橋(きょう)事件→日中戦争                   
                               
1938 ドイツが( オーストリア )を併合(へいごう)
1939 独ソ不可侵(ふかしん)条約                 
ドイツ ( ポーランド )に侵入(しんにゅう) 
第二次世界大戦が始まる
1940 ( 日独伊 )三国軍事同盟:日本国内は南進(なんしん)論と北進(ほくしん)論で対立
→ 南進政策を決定、仏領( インドシナ )に進駐(しんちゅう)
1941 ( 日ソ中立 )条約・・・北部の安全確保

     首相:( 東条英機 )
アメリカを中心にABCD[米・英・中・オランダ] 包囲網(ほういもう)・・・日本経済を制限
( 独ソ )開戦・・イギリス進行失敗の原因はソ連にあるとしたため
    
    ハワイの( 真珠湾 )を攻撃し、太平洋戦争を開始する        真珠湾
1942 ミッドウェー海戦・・日本の敗走(はいそう)が始まる。
1943 ドイツがスターリングラードソ連軍に大敗(たいはい)
1944 ノルマンディー上陸(じょうりく)作戦(さくせん)・・ドイツはアメリカ・イギリスの攻撃を受ける
                    
1945 ( ヤルタ )会談・・・米・英・ソによる、戦後のドイツ管理
日本に対する対応などを話し合った
     アメリカ軍が沖縄に上陸
     ドイツが無条件(むじょうけん)降伏(こうふく)を受け入れる
     ( ポツダム )会談・・・ドイツの戦後処理、日本の無条件降伏
                 などを協議(きょうぎ)する
     ( 広島 )県・( 長崎 )県に原爆が落とされる
    
→ 日本は無条件降伏を受け入れる

帝国主義〜第一次世界大戦

《 帝国主義 》
※ 産業革命を経たヨーロッパは市場や原料地、移民を確保するために

( 植民地 )の拡大を目指し、各国で激しく対立した
イギリス
ミャンマーインド帝国に併合、アジアの植民地化
(1866)マレー半島の支配

19C アフリカ分割 

1869( スエズ )運河をイギリスが買収
1899 南ア戦争(ブール[ボーア戦争])
     →南アフリカ連邦を支配する
( 3C )政策:カイロ・ケープタウン
     カルカッタを結ぶイギリスの
     植民地獲得政策

オランダ
1700年代までに( インドネシア )
にオランダ領東インド(会社)設立
( 強制栽培制度 )を実施する

フランス
ベトナムカンボジア保護国化し、
(インドシナ連邦 )を作る

スペイン
フィリピンを支配するが、戦争後アメリカに譲る

《 第一次世界大戦 》

※19C末からヨーロッパでは( 帝国主義 )政策をとり、海外進出をめぐって対立していた



A 三国( 同盟 ) VS B 三国( 協商 )
A=(ドイツ・オーストリア・イタリア)
B=(イギリス・フランス・ロシア)
第一次大戦 1914〜
★( サラエボ )事件:オーストリアの皇太子(こうたいし)が
           セルビアの青年に暗殺された
⇒ オーストリア VS セルビア
  ( 三国同盟 )  ( 三国協商 )
これをきっかけに世界大戦となる。
日本は( 日英 )同盟(1902年)を理由に
( 協商国 )側(がわ)で参戦(さんせん)する。中国には( 21カ条 )の
要求をだす。
特色
この戦争は全国民を戦争に動員する( 総力戦 )であった
また( 戦車・毒ガス・飛行機・潜水艦 )などの
新兵器が登場した。
結果
( ドイツ )が降伏して、戦争は終結


1919 パリ講和(こうわ)会議
   ⇒ ( ベルサイユ )条約・・・ドイツと連合(れんごう)国(こく)(協商国側)との講和(こうわ)条約
     内容:ドイツの領土の13%を削る。多額の賠償金(現在の40兆〜80兆円)
1920 ( 国際連盟 )の成立。アメリカの( ウィルソン )の提案

※ 戦争が静まると、世界各地で民族運動が起こった
インド ( 非暴力・不服従 )運動・・・人物( ガンディー )   →
中国  ( 五・四 )運動・・・21カ条要求の破棄(はき)
朝鮮  ( 三・一 )運動・・・日本からの独立要求
【 第一次大戦前後の日本 】
※ 日清・日露戦争などの戦争が続く中、日本の政治は( 藩閥(はんばつ)・軍閥(ぐんばつ)・官僚(かんりょう) )が中心の政治になっていた。
→ 民主主義を求める動きが戦後に広がってくる=( 大正デモクラシー )
                       人物:吉野(よしの)作造(さくぞう) 思想:民本(みんぽん)主義(しゅぎ)
1918 米騒動・・・シベリア出兵が(1917)きっかけ 
1923 関東大震災
1925 普通選挙法・治安維持法の成立

第二次世界大戦前後の日本

《 第二次世界大戦後の日本 》
※1945年 日本のポツダム宣言受諾(じゅだく)後、GHQ(連合(れんごう)国軍(こくぐん)総司令部(そうしれいぶ))のマッカーサー
日本の民主化政策をとる。
① ( 天皇 )の人間宣言
② 極東(きょくとう)軍事(ぐんじ)裁判・・・軍隊の解散・戦争罪人の処罰
③ 農地改革・・・政府が地主から土地を買い上げ、農民に分け与える
[ GHQの五大改革指令 ]
 1. 完全な男女同権と婦人(ふじん)の解放・・選挙法の改正:20歳以上の( 男女 )
 2. 労働者の団結と組織の助長・・・労働(ろうどう)組合(くみあい)法・労働基(ろうどうき)準法(じゅんほう)の制定
 3. 教育の自由化・・・教育基本法:義務教育9年間
4. 圧政的(あっせいてき)諸制度(しょせいど)の撤廃・・・治安維持法の廃止。言論・出版・結社の自由が認められる
5. 経済の民主化・・財閥(ざいばつ)の解体・( 独占禁止法 )の制定
1946年 ( 日本国憲法 )制定・・・天皇は国の( 象徴(しょうちょう) )
① ( 国民主権 )        ① ( 納税(のうぜい) )の義務
② ( 基本的人権 )の尊重    ② ( 勤労 )の義務
③ ( 平和主義 )        ③ ( 教育 )を受けさせる義務

       日本

1945 農地(のうち)改革(かいかく)
   財閥解体
   普通選挙
1946 日本国憲法
1947 教育基本法
1951 (サンフランシスコ平和 )条約
( 日米安全保障 )条約
1954 自衛隊の発足
1955 日ソ共同宣言⇒国交正常化
1960 新安保条約 ⇒反対運動
1964 東京オリンピック
1965 日韓(にっかん)基本(きほん)条約
1966 公害対策基本法
1972 沖縄が日本復帰
日中共同声明⇒国交正常化
1973 ( 石油危機 )で日本経済混乱 
1978 日中平和友好条約
1985 男女雇用機会均等法 

 1992 PKO協力法
1993 環境基本法
1995 阪神・淡路大震災

    世界

1945 国際連合の成立


1949 中華人民共和国
1950 朝鮮戦争
  


1955 アジア・アフリカ会議
1960 ( ベトナム )戦争
1962 ( キューバ )危機
1963 部分的核実験禁止条約



1973 第四次中東戦争

1986 ソ連ペレストロイカ
1987 IMF全廃条約
1990 ( ドイツ )統一
1991 ソ連崩壊・( 湾岸 )戦争
1992 ( EU )発足(ほっそく)
2003 イラク戦争